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豊田道倫 『SHINE ALL AROUND』

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デビュー20周年記念アルバム 01 雨の夜のバスから見える 02 SHINE ALL AROUND 03 ありふれたジャンパー 04 そこに座ろうか 05 愛したから 06 24時間営業のとんかつ屋 07 どうして男は 08 ともしび商店街 09 サイボーグの渋谷、冬 10 帰省 11 I Like You 12 小さな公園 13 Girl Like You 14 倒れかけた夜に 15 Tokyo-Osaka-San Francisco 16 また朝が来るなんて 【 CD 】 WEATHER 069 / UNKNOWNMIX 41 / HEADZ 211 / 2015.12.30 / ※初回ステッカー付! 「豊饒ではじしらず」  このアルバムのレビューを書くために、最近ずっと読んでいた大阪の通天閣~釜ヶ崎についての本をまた広げていた。どうしても本の中のどこかに豊田道倫について書いてあったようなそんな気がして・・・  「豊饒ではじしらず」とは新世界から飛田方面へとつながる裏通りジャンジャン町を形容した言葉であるが、そもそもジャンジャンとはその狭い通りにぎゅうぎゅうと半ば不法に店をかまえた酌人たちがかきならす三味線のやかましさから取ったものだという説からもいよいよロック的で、「独自の運動法則の元で生々しく脈打つ」「特殊」で「異例」なこの通りはそれ故にその「冒涜性がいろいろないかがわしさを惹きよせる磁場とな」り、どこにもない強烈な魅力を放っている。他にも「猥雑で乱雑」「無秩序の中の秩序」など広げて大阪の街を形容する言葉を見つけるにつれ、なにやら豊田道倫の音楽とシンクロしていくようで。  デビュー20周年ということは大阪を離れてほぼ20年ということであり、しばらくは大阪出身と言われなければわからないほど、東京の、新宿の男であった豊田道倫が、実はずっと大阪を鳴らしていたとしたらどうだろう。あの圧倒的熱量で生々しくジャンジャンとギターをかき鳴らすステージ上の姿を思い出す。  文学に対して音楽には賞が少なすぎると昨今考えていたろころだが、ずっと飛びたいからあえて低空飛行を続けているこの無頼派ロックシンガーにあえて今回、アルバムのひとつの核となろう「帰省」という歌になにか賞を贈りたいという思いが聞くたびに込み上げる。それほどこの歌は太く、聞く人を黙らせるほどの告白と表現をもつ、誰にも書けない男の、歌だ。  「帰省」。20年経って、豊田道倫は大阪に帰ってきた。たくさんの仲間を連れて。たったひとりの息子を連れて。『SHINE ALL AROUND』はそんな姿が浮かぶ予想以上にちゃんと20周年記念な安堵と感謝と挑戦のアルバムで、ロックンロールの後に残る余韻はいつも以上に優しい。  よりによって記念作に「豊饒ではじしらず」はさてどうだろうと思いとどまったその先の、じゃあ「はじしらず」とは何か?というグーグル検索。一番トップにでたのが壇蜜だった。「はじしらず」というタイトルの本を出していた。これは!と思ったのは言うまでもなくその延長が上記のレビューである。 豊田さん20周年おめでとうございます。また大阪で会いましょう。 入荷 : 2015.12.31 豊田道倫「SHINE ALL AROUND」(VIDEO version 1) https://www.youtube.com/watch?v=JZOs3yW-uOo

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